現役先生が教える学校を楽しくする方法

先生としての実体験や学んだことを書いてます

そんなときどうする!? 〜いじめにあっている子供の心はどんな感じ?〜

いじめの問題、つきませんね。

ということは、

いじめる側の子も、

つきないということなんですよね。

そんなことを考えながら、

うちにもいじめで困っている子がいるので、

少し参考になるものはないかと、

ネットサーフィンしていたら、

良い記事みつけましたよ。

これです。

↓↓↓

grapee.jp

 

Rilax Kidsというある特別な学校の記事のようです。

オンラインの授業もやっているとのことですので、

時間に余裕が出来たときに、

みてみたいと思います。

さて、今回のこの記事を少し簡単にまとめると、

りんごを二つ、準備します。

この時点で、Lilax Kidsの子達はいらいらしているみたいです。

突然、いつもは使わないりんごが出てきて、

驚いているのでしょう。

特別支援学級や、

特別支援学校でもそうです。

「この日はりんごを使うよ。」

と言っておかないと、

突然りんごがでてくると、

無理やりかじりついたり、

あばれだしたりします。

この先生はよくそれをやらずにやったなぁと、

内心びっくりしている私です。

実験のほうに戻りましょう。

そして、

一つには、

「存在にも気付かなかったわ」
「臭いわね、あんた」
「虫でも湧いてるんじゃない?」

と、きつい言葉をかけます。

そしてもう一つには、
「素晴らしい色艶だわ」
「可愛らしいリンゴね」
「なんて美しいの!」

という言葉をかけます。

そして、切ってみる、と。

罵倒したりんごは中身がぐちゃぐちゃになり、

ほめたりんごはきれいなまま。
実はこれ、仕掛けがあって、

事前に、

表面に傷がつかない程度に

りんごを床に落として、

中身だけ傷をつけていたのです。

そのりんごをののしっていたというわけです。

しかし、これには子供たちもびっくり。

子殿たちには、

言葉だけで、りんごの中身が傷ついたようにみえたことでしょう。

まさか言葉だけで、

りんごの中身がこんなにも変わるとは、

おもいもよらなかったのでしょう。

実際に事前に床にたたきつけてはあるんですけれどね。

この実験のすごいところは、

言葉の力、言葉の暴力の、

強さを『見た目』でわかりやすく説明したことにあります。

確かに、

よく考えれば、

言葉のいじめや、

言葉の暴力を受けても、

外見には何の影響も出ません。

本人が泣いたり、怒ったり、訴えたりしない限り、

表面は元気な姿のまま、

何も変わらないのです。

しかし、心はどうでしょうか。

一つ、いじめの言葉を言われるたびに、

床にたたきつけられる思いがして、

二つ、いじめの言葉を言われるたびに、

また、床にたたきつけられる思いがして・・・

あっという間に、

きれいなままの外見の、

中身がぐちゃぐちゃのりんごのできあがりです。

その状態では、

誰にも気づかれません。

そのようなりんごになってしまった人は、

表面はきれいなままですから、

とりつくろうのです。

「私はきれいだよ」

「私は大丈夫だよ」

私は以前、

こんな生徒をみたことがあります。

4月に担任になってから、

どうも、お風呂に入っていない匂いがする。

当然、まわりはからかいます。

とめに入って、

そのとき、彼女の顔をみて、

愕然としました。

『笑ってる・・・?』

クラスメートに机をけられ、

汚い言葉をあびせられても、

この子は笑っていました。

放課後、面談の時間をとり、

詳しく話を聞いてみると、

シングルファザーの家で、

母親はとっくにでていったと。

その父親は大の博打好きで、

たまに稼いできて、

現金だけ渡すと飲みにいってしまう。

博打があたらないと、

娘(生徒)に手を上げるとのこと。

最初のうちはその子も泣いていたんだそうです。

お風呂にも入りたいし、

ご飯もきちんと食べたい。

まず、とにかく、なぐらないで・・・

そんな思いは届きませんでした。

そうしたら、

いつしか、

『笑う』こと以外、

出来なくなっていたんだといいます。

これって、

さっきの、

表面はきれいなりんご、

中身はぐちゃぐちゃなりんごと、

同じですよね。

その後、

児童相談所に連絡し、

父親とその子は離れたそうです。

もし、あなたが先生なら、

こういった子を、

見逃さないでほしい。

もし、あなたがお母さん、お父さんなら
こういった子供に気づいてほしい。

きっかけは、いくらでもあります。

何を言っても『大丈夫』という、

家と学校の態度が違いすぎる、

誰か別の子に対してだけ、きつくあたっているらしい、

勉強をまったくしなくなった

今まで興味があったことに興味を示さなくなった・・・

などなど。

他にも、これは?と思うものがありましたら、

コメントに残してください。

子供の心って、

ガラスじゃないんですよ。

そんな簡単にわれたりしない。

むしろ、どんどんためこんで、

ある日どかんと爆発するような、

爆弾のような、

非常に取り扱い注意なものなんです。

一回の言葉のいじめで自殺する子はいません。

何千何万と、

嫌なことを言われ続けたから、

自殺するんです。

社会人だって、パワハラだって、

同じことだと私は思います。

人の心は、ある意味で、爆弾なんです。

傷つけていいものではありません。

今回の実験をしめくくるとするならば、

『言葉の暴力って、ひどいわね。

みんなは、使わないようにしましょうね。』